アロマセラピーとは

 

芳香植物を蒸留して得られる抽出物(=精油・エッセンシャルオイル)を用いて、コココロとカラダのバランスを整え、本来の状態へと導く植物療法です。                 

 

植物の優しい香りと、トリートメントタッチによる心地よさ、安心感が自律神経に働きかけ、副交感神経を高めてリラックスすることで自己治癒力、免疫力が高まり、そして精油の薬理成分がカラダに作用して崩れたバランスを本来の状態へと導く、ホリスティックなとても奥深い自然療法なのです。

 

  

アロマはどのように作用するの?

 

✿芳香…鼻から脳へ

香りの分子が鼻から入り、信号として脳に伝わり、大脳辺縁系、視床下部へと伝達され、私たちのココロとカラダに作用します。

大脳辺縁系は、人間と動物に共通した機能である食欲、性欲、睡眠欲などに関係し、本能に基づいた情動行動や自律機能に大切な役割を果たしています。

視床下部は、自律神経系やホルモン系、免疫系の調節をするとても重要な器官です。

 

ポイントは、香りは、考えたり言葉を操ったりといった知的な活動を司る大脳新皮質を介さず、ダイレクトに大脳辺縁系に届くということです。

そのために、イライラした気持ちが落ち着いたり、意欲が沸いてきたり、理性ではコントロールできない感情に働きかけることが出来るのです。

 

✿吸入… 肺から全身へ

 呼吸と共に鼻から吸い込まれた精油成分が、粘膜や肺から血管に入り血流に乗って全身に巡って作用します。

 

✿経皮…皮膚から全身へ

  皮膚から吸収された精油成分が真皮まで到達し、毛細血管から血液に溶け込み、全身に巡って作用します。

 

  

血液中に取り込まれた精油成分は、殆どが肝臓で分解され、腎臓で濾過されて尿中に排出されます。

また、一部成分は胆汁に含まれ、便の中に見られることもあり、他にも少量ですが、汗や呼気からも排出されます。